自分の仕事の意義

もう10年ほど今の仕事（Web制作）をやってます。今日、仕事で作ったサイトに付属している掲示板でとてもうれしい書き込みを見つけました。こんなにうれしいことって、初めてかも。

それはある作家さんのサイトで、掲示板には同じ趣味を持つ方が集まってます。で、ちょっと前にあるお店の話題で盛り上がりました。「電話で問い合わせや注文できるらしい」ということだったんだけど、ひとりの方が「自分は難聴なので電話するのが難しい」と書き込んだところ、「FAXでも大丈夫ですよ」とコメントしてる方がいたんです。

やがてその話題は下火になったのですが、今日、その難聴の方からFAX情報についてお礼の書き込みがあり、さらに「聴覚障害者にとってこのインターネットというツールはとても貴重な情報源です。普段、健聴者の方とコミュニケートするのが難しい私たちでも、こうやって掲示板等では文字によって皆さんと対等にお話しができる、嬉しくもあり、不思議な気分でもあります。」（抜粋）と続いていました。

常々「私がやるべきことは、きらびやかなTVCMに代わるようなサイト制作ではない」と考えていたのですが、この書き込みを見てその思いをますます強くしました。ほんの10数年前まで誰も知らなかったWWWという技術が、今では身体に障害を持つ人の助けとか癒しとして生活と切り離せないものになっている、というのは驚くべきこと。そして、それに関わっている私は自分の仕事にこれからも真面目に取り組まなきゃいけないなぁ、と気持ちを新たにした次第です。

どうせなら、ほんの少しでも人の役に立ってる、って実感できる仕事をしたいな。
2006-09-04T12:24:29

りこ（2006年9月 4日 12:24） |トラックバック(0)