[henyohenyo]ふくちゃん

涙の量が減っています。

今日はふくちゃんが骨になって帰ってきました。
カズオさんと受け取りに行って、ちょっとだけ海に寄ってから家に帰ってきました。生身のふくちゃんを(ねこちゃんもだけど)海に連れていくなんて考えられないから、なかなか貴重な経験。

一応骨壷のなかものぞいてみました。
顎の骨についてる立派な歯を見たら、じゃれてかまれたときの痛みを思い出して切なくてまた泣いてしまいましたが、そこにあるのはやっぱりもうふくちゃんでなく「物体」でしかない、とつくづく感じました。だから、執着する気はありません。
良いタイミングで庭に埋めようと思います。

今日一番泣いたのは、洗濯物を干すとき。

ふくちゃんは、私が2Fのベランダで洗濯物を干すときに、何が面白いのかかならず一緒にベランダに出て少し離れた場所に座って私の様子をじいっと眺めるのです。しばらくすると飽きてベランダから部屋に入ってしまうんだけど、全部干し終えて私が部屋に戻るとかならずそこに前足をそろえて座っていました。
見守ってくれているようでうれしくて、面倒な洗濯が楽しい時間に変わったものです。そう、あの日の朝も、ちょこっと首をかしげながら見守ってくれていました。

こんな思い出も、もっと時間が経てばにっこりしながら回想できるんだろうけど、今の私はまだまだ欲深いので「なぜここにいないのか」と涙が止まらないわけです。

でも、確実に涙の量は減っています。
理由はわかってるんです。家の中で生前のふくちゃんの幻を見て胸がぐーっと締め付けられたときに、「さみしい」と言わずに「ありがとう」と口に出すことを始めました。そうすると、不思議と悲しさが半減するのです。

こうやって、ちょっとずつ前に進んでいかないといけないんだね。残された者はそうやって前に進むしかないんだね。ふくちゃんは私に、ただ生きていくことの大変さまで教えてくれました。ありがとう、ふく。

| コメント(4) | トラックバック(0)

※2/25 表記をフク→ふくに変更しました。

みなさま、メールやコメントありがとうございます。ものすごく励まされています。

私はこれまで、不幸をすぐさまブログにしたためるような人のことを「本当に悲しいんだろうか」と疑問に思っていました。でも実際にその立場になってみると、書かずにはいられないことが分かりました。書く人は、たぶん自分の気持ちを整理するのに必死なのだと思う。
というわけで、辛気くさいのが苦手な人は、しばらくの間このブログをのぞかないようにしてください。

ふくちゃんが死んで一夜明け。当日は呆然とする気持ちが強かったのですが、今日は悲しくて悲しくてなりません。
とはいえ、やることなすこと何もかもに「自由」という言葉がぴったり当てはまる子だったので、「なんだかふくちゃんらしいや」という気もしています。間違いなく、他の猫の何倍も自由に楽しそうにイキイキと生きていた。
そんな気分になれる瞬間は、つきものが落ちたようにフッと気が楽になるのですが。

途切れない涙をもてあましつつ、ペットロスにならないための方法をネットで調べました。
ペットロスにならないためには「生き物はかならず死ぬ。それは自然なことだ」と考え、死を素直に受け入れることが大事だそうです。
「なんで死んじゃったの?」「帰ってきて」「あのときこうしていれば」といった思いを抱えているといつまでたっても死を受け入れることができず、泣き続けることになるそうです。今の私はまさにペットロス状態。

カズオさんがタオルにくるんで抱いていたふくちゃんは、紛れもなく死んでいました。頭では分かってるんです。でもね、ほんの30分前の元気な姿がしっかりと目に焼き付いているんだよね。だからなかなか受け入れられない。

早く、「ふくちゃんの自由すぎる生き様あっぱれ!」と素直に感心できるようになりたいです。
それまでに、あとどのくらいの時間が必要なのか。早く元気になりたいよー。

写真は、これぞふくちゃん!の表情。この、どこを見てるんだか分からない目でよくこちらを見てました。

18:25追記:
猫を外に放すことは、一般的に「やってはいけないこと」です。
私もこのことについてはよく知っていました。事実、ふくちゃんと暮らし始めたときには絶対に外に出さないつもりだったのです。ただ先住のねこちゃんは朝夕に10分程度庭を散策する習慣があり、ふくちゃんがねこちゃんを真似て外に出ていってしまうようになるのは時間の問題でした。そしてやっぱり、外で走り回るふくちゃんは見るからに楽しそうでした。たまにねこちゃんも一緒になって追いかけっこしたりして、ねこちゃんにとっても楽しい時間だったのは間違いありません。

私の家はかなり静かな住宅街にあり、ふくちゃんの事故現場となった道路にさえ出なければ車の往来はほとんど無いのです。あったとしても徐行。だからこそ、「怖がりのふくちゃんが、まさかあの大通りに出るわけがない」という勝手な思い込みがありました。私が悔やむのは、外出そのものというよりは、この思い込み一点についてです。メスとオス(去勢済みとはいえ今は繁殖期)の行動範囲はくらべものにならないのかもしれません。

そして、一撃で致命傷になるほどのぶつかり方をしてしまったこと。まだ明るい時間帯だったので、ふくも自動車もお互い危険を察知できたはずなのに。運が悪い、としか言いようがありません。

いま、誰かを憎んでしまったら這い上がれないところに落ちてしまう気がするので、自分も含め誰かに責任があったと考えようとは思いません。でも、このどうしようもないふたつの事実を悔やんでも悔やみきれない自分がいるのは事実です。

| コメント(11) | トラックバック(0)

今日の16:00すぎ、ふくちゃんが事故で死にました。
うちの前の、そこそこ交通量がある広い道路に血を流して倒れていました。車にひかれていました。

たまたま家にやって来たかよのちゃんが教えてくれたおかげで、まだ暖かいふくちゃんを連れて帰ることができました。かよのちゃん、ありがとう。

ペット霊園に電話したらあっという間に棺におさめて連れて行かれてしまったので、ふくちゃんはもうこの家にいません。

ふくちゃんが我が家に来てから1年と4ヶ月。短い期間だけど、ふくちゃんのインパクトは相当大きいので、あの子がいない生活に慣れるのに少し時間がかかりそうです。

先住のねこちゃんの手前(?)、ここにはあんまり書いてきませんでしたが、かわいくてかわいくて大好きでした。ねこちゃんが見てないときに、ふくちゃんにズリズリ甘えては迷惑そうな顔で逃げられてました。今はただただ寂しい。

| コメント(9) | トラックバック(0)

なんだか、自分の知らないところで色々なことが動いているようです。
ありがたい。けど、「私こんなんですけど...ホントに大丈夫?」という気持ちが強くてちょっと戸惑っていたりもします。

ハッキリしたら書くー。

写真は、不気味な動きをするふくちゃんとそれを見守るねこちゃん。
仰向けのままジタバタ回転するふくちゃん。かなりキモイです。
直後にねこちゃんの鉄拳が炸裂。

| コメント(7) | トラックバック(0)

5年ぶりに、夫婦で旅行することになりました!

結婚してすぐに箱根に行って以来。あぁ、まさか新婚旅行が箱根になるとは思ってもいなかった。ホントは北欧に行きたかったのだけど、いろいろあって頓挫し今にいたります。

カズオさんと旅行できない一番大きな理由は猫で、高齢のねこちゃんをホテルに預けるのはあまりに負担が大きいし、かといって置いていくのもナンだし...ということで、お互い「1人ずつ」の旅行は何度か経験しているものの「2人で」は諦めてました。

が、このたびひょんなことから「思い切ってふたりで行ってみようか」ということになり。
しかーし、ここで問題になったのが、ねこちゃんならぬ暴れんぼう小僧ふくちゃんの存在。ねこちゃんとふくちゃんを一緒に置いていったら、間違いなくねこちゃんは餓死します。なぜなら、ふくちゃんはイナゴのようにすべてを食らいつくすから。たとえ日数分の食事(もちろん2匹分)をセットしていっても、半日もたないでしょう。

当初はふくちゃんをかかりつけの病院に預けちゃおう!と思ってました。が、病院に電話して色々聞いてみると、24時間ゲージに収容されること、またあまりにパニックが激しいときには鎮静剤を打つ可能性があるとのこと。
10年以上前にねこちゃんをペットホテルに預けたとき、帰宅後もしばらくパニックが収まらなくて「猫をよそに預ける」ことの重大さを思い知らされたのですが、最近は状況が改善されていると思ってました。前とぜんぜん変わらないのね。がっくり。

ふだん自由奔放に過ごしているふくちゃんにそんな体験をさせるのはかわいそうなので何か別の方法を...を考えていたところ、ふとペットシッターさんを頼むことを思いつきました。
ネットで調べたら、家からほど近いところによさげなシッターさんが住んでらっしゃることが判明!早速連絡を取り、今日来ていただきました。

鍵を預けるわけですから、心配がまったく無いといえばウソになります。でも実際に会ってお話を聞くと経験豊富なようだし、何よりとても感じのいい方だったのでここは信頼しようと。

留守中はふくちゃんとねこちゃんをそれぞれ別の部屋に閉じ込めることにし、シッターさんにはご飯の世話とトイレの掃除、あとパワーがありあまっているふくちゃんとのボール遊びをお願いしました。
打ち合わせ中、すでにふくちゃんはシッターさんに興味津々の様子だったので、おそらくすぐ仲良くなるでしょう。

ねこちゃんは極度のビビリなので仲良くはなれないと思うけど、短い期間のことなのでよしとしよう。ご飯とトイレ、あと寒さ対策だけしておけば大丈夫なハズ。

今回お願いするシッターさんはペットの様子を出先の携帯にメールしてくれるそうだし、万一何かあった場合には病院に連れていってくれるとのこと。そこまでしてくれてホテルに預けるより料金が安いってんだから、感謝感謝です。

ペットが心配で旅行できないと悩んでる方、ご近所のホテルではなくペットシッターさんを探してみてはいかがでしょう?

写真は、最近顔が人間くさくなってきたねこちゃんと、ヒールキャラが定着しつつあるふくちゃん。

 

| コメント(2) | トラックバック(0)

Jump!