今日の仕事がひと段落した夜9時半すぎ。夕食の食材を買いにかずおくんとクルマでスーパーに行ったところ、地下駐車場で3つの白髪頭がたたずんでいるのを発見。「どうしたのかなぁ」と眺めていたらそのうちのひとりがトコトコとこちらへやってくる。聞けばクルマのバッテリーがあがってしまったとのこと。かわいそうなのでお手伝いすることにしました。
ところがイザ作業をはじめてみると、このじいさまたちタチが悪い!
私たちのクルマに積んであるバッテリーケーブルの説明書に従って進めようとしてるのに、全っ然言うことを聞いてくれないの。こともあろうに+と-をつなごうとしたりして、怖いったらありゃしない。
3人のうち1人だけがまともな人で、「助けてもらってるんだから言うことを聞こうよ」とたしなめてくれるものの、残りの2人は言いたい放題。それでもかずおくんの言うことは渋々従うのに、私の言うことは全然聞いてくれなくてムッ!
ムッとしながらもなんとかケーブルをつなぎセッティング完了。こちらのエンジンかけてハイ終了。...と思いきや、じいさんカーのエンジンがいっこうにかからない。キーを回しても「カラカラ」という音がするばかり。「もっとふかさなきゃダメ!」とじいさんSに言われるがままになんどもこちらのクルマのアクセルをふかしていたら、とうとうケーブルから煙りがぁあ!!
しかし私は、しびれを切らしたかずおくんが「ライトもつかないんですか?(イラッ)」と聞いたときに、じいさんが「ハイハイ、ライトね」と言いながらライトではなくまた「カラカラ」音を出したのを見逃さなかった。
こ、このじいさん、ライトのつけ方とエンジンのかけ方の違いすらわかってない...!
「ちょっと失礼!」とじいさんを押しのけキーを回すと...一瞬でエンジンがかかりました。あのカラカラ音は、たぶんキーをちゃんと回してなかったせいでしょう。んもーー!!
日頃から、お年寄りには尊敬と礼儀をもって応対せねばイカンと考えていますが、このときばかりは「かかるじゃん!」と鬼の形相で叫んでしまいました。ま、大喜びのじいさんたちはまるで聞いてませんでしたがね。
その後、じいさんたちは、断る私たちにむりやり1000円札を握らせてきて、ゴキゲンで去っていきましたとさ。ぐったり。